【日本の医療現場から】重炭酸温浴法を治療に活用しています。
医療法人社団タイオン理事
医学博士 奴久妻 智代子
■北海道大学大学院獣医学研究科修了
■北海道大学大学院医学研究科にて医学博士学位取得
■金沢医科大学熱帯医学研究所(現 総合医学研究所)
■大阪大学医学部付属動物実験施設
■カリフォルニア工科大学 James H. Strauss 研究室
■2000年より全身温熱療法の基礎研究に従事
■全身ハイパーサーミア研究会 幹事
医療法人社団タイオン
サーモセルクリニック
〒141-0022 東京都品川区東五反田5-25-19
東京デザインセンター2F Tai-ON内
重炭酸温浴法の臨床意義は大きい
体温は体を正常に保つ基本です。体温が適正に保たれることで必要な血流が確保され、生命活動に関わるエネルギー代謝や浸透圧、酸化還元反応、体内pH、血糖、そして免疫を正常状態に維持しています。重炭酸温浴法は、循環動態に負担をかけない速やかな血管拡張により、末梢循環を亢進してエネルギー代謝を高め、冷えなどの体温異常を調整することで、血流低下が招く多くの不調を根本的に解決する手段になり得ます。
家庭用入浴剤による重炭酸泉温浴は、誰でもすぐに生活に取り入れられる安全で簡便な健康法であり、がんや糖尿病、高血圧などの生活習慣病、不眠やストレスなどの精神疾患、更年期障害や月経異常などの婦人病、アトピーや乾癬などの免疫機能異常によるアレルギー、間質性膀胱炎などの慢性炎症性疾患といった幅広い分野における疾患の治療サポートや発症予防対策として、その臨床的意義はきわめて大きいと考えています。